コンサート会場でまでイライラするのは悲しいよね

完全にグチ口調になってきたんで書いてしまうけれど、月一ぐらいのペースで演奏会にいくようになってまず思うのは「どうして音楽だけを聴けないのか」というのがあります。演奏が始まって5分ぐらい経つと、あちらこちらでパンフレットなどをペラペラとめくる音がする。めくってるほうは「平気平気」と思っているかもしれないけれど、実はこの音結構ホールに響いています(響いてなくても、楽器の音と紙をめくる音の倍音構成が全然違うせいで、かなりはっきりと聴こえる状態にある、と思う)。これはかなりウザい。はっきり言って迷惑です。そんなにすぐ飽きるなら、家でCD聴きながら本でも読めば良い、それで充分だろ、って思う。

音に飽きて紙をペラペラやるぐらいなら、会場の外でCD買って帰って、家でそれ聴きながら思う存分ペラペラやってください(余ったチケットは、音楽に餓えてる学生にあげてやれば良いと思う)……ものすごく極論だけれど、同じお金払って隣でペラペラやられると溜まったものではないです。今回は2000円だったし、とか思えるからまだマシだけど、10000円以上払った席の隣とかだと1ペラ音の度に1呪詛のまなざしぐらいになります。
コンサートで聞いた赤の他人の雑談より - 「石版!」

古い記事に今さら意見して申し訳ないんだけど、これは逆だと思う。
わざわざ人が大勢来るコンサート会場に出かけていって紙をめくる音ひとつ許容できないなら、そういう人こそ家でCDでもお聴きになればいいのでは。

でも正直言って、これゎわかる。私もよくクラシックのコンサートに行くけど、クラシックのコンサートってちょっとした物音一つ許さないような雰囲気があって、その緊張感は緊張感で心地いいんだけどその分、本当に些細な物音がよく聞こえる。些細であるが故に気になるってことはあると思う。私としては、アンコール曲をやっている時の、いい感じに聴衆の緊張感が切れてる雰囲気が好き。みんなはじめからアンコールの時みたく、緩い雰囲気で聴けないものかと思う。

先日、ピアノの伴奏とテノール歌手だけのコンサートに行ったんだけど、テノール歌手のコンサートなんてある種アイドルのコンサートみたいなものだから、おばちゃんたちは本当に楽しむために来てる。アンコールで日本語の曲を歌い始めたときにつぶやくように一緒に歌い出した人が何人もいた。本当にいいコンサートだと思った。


クラシックじゃなくても似たパターンがある。以前、オールスタンディングのアイドルのコンサートに行ったとき、途中からグイグイ入ってきた巨漢に吹き飛ばされてステージが全然見えないところに追いやられてしまった。なんだよ! と思ってむかついたんだけど、ふと周りを見渡すとその巨漢も含めて、ステージの照明を反射するヲタたちの表情は本当に幸せそうで、喜びがキラキラと輝いてた。そんな中で一人イライラしてる自分は惨めな気分だった。ステージは見えなくても、会場を包むこのハッピーな空気を感じたらイライラもおさまってきた。とは言え、ステージが見えなくなったという不満はあるんだけど。