死刑執行の音声

死刑囚の遺族にもインタビューし、独自入手したテープを放送する了解も得たとしている。個人名が特定される音声は、イニシャルに変えるなど配慮するという。同局は「市民が量刑を決める裁判員制度のスタートを控え、死刑の実態を知ってほしい」と話している。

◇放送控えるべきだ−−元最高検検事の土本武司白鴎大法科大学院長(刑法)の話
 死刑執行は日本では非公開とされた。しかし裁判員裁判を目前に控え、死刑も一般的な情報はなるべく国民に知らせるべきだ。ただし文化放送が予定している内容では個々の死刑囚のプライバシーに影響する可能性が高く、放送は控えるべきだ。

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080416ddm012040037000c.html


匿名化した死刑囚の執行を放送したところで、そんなものよくある「衝撃の映像」とかそういうの以上の意味は持たないんじゃないの?


その死刑囚がどこのなんていう町に生まれて、どのように育ち、どういう繋がりの中にいて、どんな犯罪に手を染めたのか。
どのように逮捕され、公判中どんな主張をし、死刑確定後どういう日々を過ごしてきたのか。


それを踏まえた上で執行の朝から始めないと意味ないよね。
つまり、その人のユニークネスを深く心に刻んだ上で、死刑執行の音声、頸椎の砕ける音を聞かないとダメなんだよ。


本当は音だけじゃ全く不十分で、映像はもちろん、人が死ぬ際に発する悪臭も吸い込まないと。
殺人っていうのはそういうもんなんだし。


しかしこのニュースに対するmixiでの反応酷すぎw


この放送を聞いて死刑に感情的反発を覚える人が出るかもしれない、死刑議論を「感情論」のレベルに貶めるから中止すべきだとかどうのこうのとか。
当事者でもないくせに散々被害者感情振りかざしてたのは誰だよ。
じゃあ、戦争の写真に心動かされるのは「陳腐な俗情」なのか?
ヒロシマナガサキをあの映像資料とともに記憶することは「問題の本質を見誤る」ことなのか?