はにかんでごまかすトワイライト

昨年の六本木ヒルズのブルーと白のイルミネーションがきれいすぎて、今年のクリスマスのイルミネーションはどこもブルーと白になってしまった。職場の前の植え込みもブルーの照明で飾られてるし。

そして昨日は仕事帰りに六本木ヒルズに行った。
やはりどこが真似ても真似できないくらいセンスのいいイルミネーション！　三脚を持った人も多数いて、けやき並木のむこうに東京タワーが見えるポイントなんかは、とりあえず携帯ででも撮影しとくかっていう人も含め撮影者でごった返してて、ちょっと普段は見られない雰囲気に。（普段通りじゃないのは当たり前だけど。）
ところで、こないだの日曜に鎌倉に行ったんだけど、紅葉（まだ盛りだった）を背にした寺社仏閣や、年中いつ行っても楽しめるように企図された植栽の数々はとても素晴らしいもので、やっぱり写真を撮ってる人はいっぱいいた。鎌倉のお寺にしても六本木ヒルズにしても、既存の景観をうまく活用できるよう計算して建てられてて、まあ極めてフォトジェニックな仕上がりになってる。作った人はすごい！

鎌倉と六本木じゃあ雰囲気もだいぶ違うけど、昔の人にしてみたら寺院は外来のノウハウで造営された巨大建築なわけで、宇治の平等院の如きは意外に広いところも含めて、今の人が六本木ヒルズに対して持つのと似たような感情を与えたかも、と思った。お寺は祈りの場所で、六本木ヒルズとか丸ビルとかはビジネスと消費の場所だというのが違いなのかとも思うけど、門前町なんかはビジネスと消費の場所として発展したものだし、そういう意味では大した違いも無い。
1000年くらい経った現代では仏教が葬式仏教とか言われるようになって、じゃあ今六本木ヒルズが仏教の代わりに担っているものはなんなんだろう？？　ライフスタイル信仰？