動物の話(承前)

そういえば小学生の頃に矢ガモ騒動があって、鴨なんて毎日何羽も煮たり焼いたりして食われてるのに、あの鴨は矢一本で大騒ぎかよと、子供心に何か欺瞞のようなものを感じてイライラした覚えがある。そして「白い嵐」という映画では、イルカがあまりにもみんなにちやほやされることにムカついた少年が、「たかが魚じゃねぇか!」といってイルカをモリで突き刺すシーンがあった。
フェレットはニオイの腺を手術で取り除いてから売られるし、猫の前足の爪を抜き取る手術や、キャンキャンやかましい小型犬の声帯を取り除く手術も一般的。声を出さないウサギは、薬品とか化粧品の安全性のチェックに重宝されてるし、カエルはティーンエイジャーの好奇心のために内蔵を剥き出しにされた上、おもしろ半分で電流まで流される。電流の流し過ぎで死んじゃうこともあるけど、どっちにしろかっさばいたお腹を治してあげる方法なんて教わってない……