とにかく五星紅旗は気に入らないらしい

その中国国旗・五星紅旗が沿道に林立、埋め尽くす異様な光景が、昨日(27日)の長野の聖火リレーで見られました。

 はたしてここは何処の国なのか、海外の人々がこの映像を目にしたならば日本はやはり中国の属国であったと誤解するにちがいない、そう思ってしまうほど沿道では五星紅旗がが林立、中国人ばかりが埋め尽くしていた異様な光景でありました。

http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20080427/1209258315

長野県警に意見147件=「聖火見えない」「うるさい」

 長野市で26日行われた北京五輪聖火リレーで、長野県警には同日、警備に関する意見や激励が147件寄せられた。「よくやった」と警備を称賛する声がある一方で、「中国の旗で聖火が見えない」などの苦情もあったという。
 県警が同日午前零時から午後1時半までの間、電話やメールで寄せられた意見を集計した。
 147件のうち多かったのは、沿道の中国人らに関する苦情で、「うるさい」「旗が大きくて聖火が見えない」など。
 厳重警備で聖火が見えないとの苦情はなく、「伴走警察官がすぐ対応した」「現場の警察官はよくやった」との称賛が3件あったという。
時事通信社2008/04/26-20:26)


中国の人が自国開催を喜んで、自国の旗を振って聖火ランナーに声援を送るなんて当たり前のことでは?


聖火リレーなんぞをわざわざ見物しに行くようなモノ好きが、なんで中国の国旗に「迷惑」とか言えるの?
オリンピックっていうのはむやみに国旗が舞い、むやみに国歌が流される気持ち悪いイベントなんだよ、元々。


オリンピックとか聖火リレーとかそういうものを「いいものだ」と思い、見たいと思うなら、そういう風景ごと肯定しろよ。


日の丸/君が代に起立しない教員を国民挙げてバッシングした上に教職からも追放しようとしてる一方で、他国の国旗を見ると「迷惑」とか……。
ろくでもない話だね。「国旗に敬意を払うのは当たり前」じゃなかったの?


大体ねぇ、「迷惑だ」と声を挙げれば正当だと思ってるような考え方そのものがそもそも大嫌いだわ。
(でもこれは別のテーマなので私の過去記事でもご参照ください……)


「@FreeTibet」とか言うなら、チベットチベット旗を振り、長野においては五星紅旗を振るのが一貫した態度なんじゃないの?
だって中国における被差別者がチベット人であるのと同じく、日本においての被差別者は中国人、韓国人だからね。


ドラえもんの(てんとう虫コミックス)23巻に「ぼくよりダメなやつがきた」っていう話がある。


のび太のクラスに多目くんという転校生が来るのだが、多目くんはのび太以上に勉強も運動もできない。
のび太は大喜びで多目くんと交際し、一緒に宿題をしては優越感を味わう。

「ちがうよ君の答え。困るなこんなかんたんな問題をまちがえちゃ。なあドラえもん

ジャイアンに野球に誘われると、
「そうだ! かわりに多目くんを誘ったら?」
「どんなゲームになるやら。想像するだけで笑っちゃうよ」

そこでドラえもん「配役いれかえビデオ」という道具を出し、多目くんが来てからののび太の一連の行動を、

のび太スネ夫
多目くん→のび太

と、配役を入れ替えてのび太に見せる。
そしてのび太は自分の行動の醜さに打たれ強く恥じるのだった……。



中国がチベットにしている、民族流入政策、文化侵略は、日本がかつてアイヌや沖縄でしたことと同じことだ。そして今も、アイヌの人々が「アイヌらしい」暮らしを送ることはできない。また、南京事件の資料を読めば、そこでいかなる残虐行為がなされていたかも知ることができる。フリーチベットと叫ぶなら、少なくともそうした日本の過去もきちんと学び、受け止めるべきではないか。
チベット暴動の直後に、中国共産党によるチベット弾圧を題材にした陰惨なマンガの画像が出回ったけど、あれに「配役いれかえビデオ」を適用してみるくらいのことは必要。