「ダイアログ・イン・ザ・ダーク TOKYO」行ってきました


http://www.dialoginthedark.com/


詳しくは↑のサイトを見てもらえばいいんですけど、「目で見ない展覧会」です。明かりが全くなくて、どんなにいても目が慣れてこない真っ暗やみの中で、視覚以外の感覚を使っていろいろ体験します。

すごく面白かったんでどんな感じだったか言いたいんですけど、これから行く人はなんの先入観もなしに体験した方が絶対いいと思うので、あんまり書かないでおこうと思いました!

私は触覚に頼りっぱなしでした。右手に白い杖を持っていたんですが、右手では杖ごしに床の感覚を確認しつつ、しばしばしゃがんで左手でいろいろ触りまくってました。

で、思ったんですが、私は「こういう企画の展覧会だから触っても危険なものなんてないだろう」という確信のもとに、無警戒にいろんなものに手を伸ばしてました*1。そして、実際にすごく汚かったり怪我するようなものはなかったように思います。でも本当に視覚障碍の人にとってはどこでもが真っ暗やみなわけで、そう無警戒に手を伸ばすことなんてできないですよね。

一時間超の真っ暗やみ体験はとても興味深くて、赤の他人と声を掛け合って協働するようなとことかとても新鮮で楽しいことだらけだったんですが、ギョッとする瞬間とか恐怖とか、私にはほとんどありませんでした。そういう意味では、「視覚障碍とはどんなものか」を体験するようなイベントではやっぱりないんですね。多分。会場内に密かにネコとかヘビとかピザ*2とかあれば、またそういう方向性も出てくるかもとか考えましたけど、そうすると今度はバラエティ番組でお笑い芸人が毛の生えた大きなクモが入ってるボックスに手を入れるみたいな感じになって、ちょっと不真面目になっちゃうのかもしれないです。

とりあえずおすすめのイベントなので紹介しましたー。

*1:対象に向かって手を伸ばしていくという感じはないのでこの言い方はおかしいですね。足とか杖で確認してからなら「いろんなものに手を伸ばした」という表現でもいいかもですが。

*2:ピザじゃなくても手にべちょって感触あるもの。